イラガ
1.加害状況
単独行動を始めたイラガの幼虫
バラの葉裏に産み付けられたイラガの卵

最初の段階では、葉の裏面から集団で葉肉だけを食べていますが、葉が薄く透けて見えるようになるので遠くからでも目立ちます。

やがて葉脈や葉柄だけを残して、葉全体を食べるようになります。

大きくなると分散して、単独行動を始めます。

この頃になると幼虫がたくさんいるバラの葉の下には、黒い糞がバラバラと落ちています。

またイラガ類の幼虫には毒棘があり、皮膚に刺さると毒液が注入されるため、激痛が走ります。

2.イラガとは?
ヒロヘリアオイラガの幼虫
テングイラガの幼虫

現在バラに発生するイラガは、「ヒロヘリアオイラガ」が特に多いようです。「テングイラガ」も時々見ますが、「ヒロヘリアオイラガ」ほど派手に食害はされないようです。

「ヒロヘリアオイラガ」は、1980年頃から西日本を中心に見られるようになった帰化昆虫だそうです。

年2回発生し、晩夏〜秋の間が最も多く見られます。

越冬方法

樹木の幹に付着した繭(樹皮と同じような色をした扁平楕円形)の中で前蛹(蛹になる直前の幼虫)で越冬します。

3.対策

1.薬剤には弱いので、通常の薬剤散布で防除できます。
   使用薬剤例・・・アクテリック乳剤、オルトラン水和剤、オルトラン液剤、スミチオン乳剤etc.

2.イラガに刺された時の対処方法

  イラガに刺されて放っておくと、皮膚は赤く腫れ上がり、痛みも数日続きます。

  もし誤ってイラガに刺されてしまった時(突然、刺された部分に激痛が走るので、すぐに刺されたと気付きます)は、あわてずに先ず水道水の前に立ち、ナイロンたわしのようなもので、刺された部分をこすり、毒を洗い流します。

   これだけでもかなりの効果はありますが、その直後、マキロンなどの殺菌剤や抗生物質を塗っておけば痛みはすぐに治まりします。赤く腫れることもありません。

今まで何回か刺されていますが、これらの結構適当な方法で対処していますので、刺されてもあまり心配しなくても大丈夫です!

  ・・・でも刺された時、何もせずに放っておくと、大変なことになりますよ〜!!・・・

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