カイガラムシ
1.加害状況

葉や枝の組織内に糸のような口吻を突き刺し、汁を吸います。

外側がロウ状物質で覆われているので、殺虫剤が効きにくく、大発生すると樹勢が落ちます。

2.カイガラムシとは?

長さ1mm前後のロウ状物質で覆われた貝殻の内側にいて、汁を吸っています。

年2回発生します。おおよその目安では、1回目は越冬した成虫が4月ごろ産卵し、6〜7月に成虫になります。

2回目は7・8月ごろ産卵し、9〜10月に成虫になります。

普通、カイガラムシと呼んでいるのは雌成虫、または幼虫時代のもので、雄は私たちの目に触れることはほとんどないようです。

繁殖方法
越冬方法

受精した雌の成虫で越冬します。

3.対策

薬剤散布をしても、ロウ状の貝殻に守られているので、薬剤が効きにくいです。

ただ小さな幼虫で這い回っている時が、無防備な時なので、この時期を狙って散布する事が出来れば、一番効果的です。

上図を参考にして、事前に貝殻をはがし、中に小さな虫がいるかどうか確認します。

粉のようなものがパラパラ落ちる時は卵の状態ですので、2週間後位にもう一度チェックすると良いと思います。

1度薬剤散布した後、10日後にもう一度散布すると効果的です。

現在おすすめの殺虫剤は、「アクテリック乳剤」です。

カイガラムシは死後も枝に着いたままですので、効果の判定は分かりにくいですが、ほぼ1ヶ月を経た後、貝殻をつぶすと、生きている場合は 赤色の液が出ますので、それで判断します。


とは言っても、これらもなかなか大変な作業になりますので、一番手軽なのは、貝殻をバラを傷つけないようにきれいにそぎ落とした後、すぐに「アクテリック乳剤」を散布するのが良いと思います。

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