バラゾウムシ(クロケシツブチョッキリ)
1.加害状況

新梢の先端や若い蕾に卵を産みつけ、その下部の茎の部分に穴を開けて、産卵部位を枯死させます。
春季のバラの被害では、このクロケシツブチョッキリによると思われるものが非常に多いです。

クロケシツブチョッキリとは?

成虫は体長2.5〜3mm程の黒色の虫で、バラ類の新芽や蕾に穴を開けて産卵し、茎の部分に穴を開け、産卵部位を枯死させますが、積極的に切り落とすことはないようです。

5月になるとサルスベリにも産卵するようになります。

5月〜11月上旬まで、年2回発生します。ピークは5月で、露地の一番花の若い蕾がようやく膨らみかけた頃に最も発生が多くなります。

年2回の発生サイクルは、地域による差が大きいようですが、前年に成虫で越冬した世代が、4〜5月に発生し、第1世代が6月下旬〜7月上旬に、第2世代が10月上〜中旬に発生するとのことです。

越冬方法

越冬は、成虫で越冬する説が有力ですが、どこで、どのようにという詳細な情報はありませんでした。

     ・・・ポピュラーな虫の割に、分からない事の多い虫です。・・・

3.対策

 一番重大な被害は、蕾を枯らされることですので、一番花の蕾が見え始めたら、オルトラン水和剤やアクテリック乳剤を散布します。

このときバラだけでなく、周囲の雑草など、周辺広く散布する事が大切です。

この後も同様に、絶対開花させたい時期の蕾が見え始める頃に散布します。


 枯れた蕾や新芽は地上に落とさず、また落ちたものもビニール袋に入れて処分します。

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